写真1 ドイツ・バイエルン王国のプリンセス・エリザベートがオーストリア帝国ハプスブルク家に1854年に嫁いだ際に王宮で使用された馬車。エリザベートのウエディング・ドレスがガラス・ケース内に展示されている。また馬車の屋根には王冠が載っている。シャシーとボディー別々に製作されたが、どちらも王宮内の工房での製作とのこと

自動車の発展は馬車の延長線上にあった(写真1)。馬車は車輪を含む足回り(シャシー)と上物(人や物を載せるボディー)と分かれ、別々の職人(工場)がそれぞれを担当し、最後に一緒にして完成をみた。車台(シャシー/写真2)を車体(ボディー)に架装すること(写真3~5)をコーチ・ワークという。コーチワークをするために馬車や自動車(乗用車・商用車・バス)の車…