「先生は昔と全然、変わっていませんね」―。映画「西部戦線異状なし」(1930年)で、主人公の学生兵士「パウル」は負傷して故郷に戻り、担任教師が自分たちの時と同じように軍への志願を学生に扇動する姿を見て失望する◆この作品は大量殺戮(さつりく)と化した第一次世界大戦の苛酷な戦場を「パウル」など兵士の視点で描き、大衆扇動の怖さも表現している。戦後、反戦…