ルネサスエレクトロニクスは8日、英半導体大手ダイアログセミコンダクターを完全子会社化することで合意したと発表した。買収額は約6157億円。自動車やIoT(モノのインターネット)など幅広いポートフォリオを持つ同社を子会社化することで、さらなる事業の拡充を図る。2021年末までの買収完了を予定する。

 ダイアログセミの発行済普通株式、発行予定普通株式のすべてをルネサスが1株67.5ユーロで買収する。取得株式数は約7200万株で、買収額は約6157億円に上る。今後、ダイアログセミの低電力技術によるIoT分野の強化をはじめ、設計開発技術の拡充による新製品投入の効率化など、さまざまなシナジー創出を図る。ルネサスは今回の統合で、4~5年以内に約210億円の売上増、3年以内に業務効率化による約131億円のコスト削減を見込む。