マーレは、ケーヒン(現 日立アステモ)の空調事業の継承が完了したと発表した。独占禁止法を管轄する各国当局の承認を1月末までに取得し、2月1日にマーレへの株式譲渡を完了した。事業継承により生産拠点4カ所、テクニカルセンター1カ所が新たにマーレの拠点に加わり、空調事業に係るグローバルでの開発、生産拠点は約50カ所となる。

 マーレの空調事業は、ビジネスユニットの一つである「サーマルマネージメント」に含まれている。空調事業単体の売上高は非公開だが、サーマルマネージメントユニットの売上高は全体の約4割を占めている状況だ。

 同社は空調事業を成長領域と位置付けており、アジア、北米地域における事業強化を進めていく。その中でも日本市場については「長期的に日本のビジネスを拡大するのが事業継承の目的。まずはホンダ向けだが、他社にも展開していく」(同社)方針だ。