三菱自動車が2日に発表した2020年4~12月期の連結決算は、売上高が前年同期比42.8%減の9527億円、営業損失は866億円の赤字だった。新型コロナウイルスの感染拡大や半導体不足の影響が顕在化する中で通期見通しは前回発表から販売台数を2万2000台減の80万2000台とし、売上高を200億円減の1兆4600億円と下方修正した。一方で、構造改革の効果で営業損失を400億円改善の1000億円の赤字、当期純損失は300億円改善の3300億円の赤字とした。

 池谷光司代表執行役CFOは「構造改革は想定を上回るペースで進んでおり、大幅なプラス効果を生み出している」と強調した。第3四半期(10~12月)3カ月間の営業利益変動要因では、構造改革で123億円の押上げ効果があり、41億円の営業赤字まで圧縮した。

 世界販売は主力の東南アジア諸国連合(ASEAN)の回復が鈍く、グローバルでは同35%減と落ち込んだ。