【神戸】兵庫トヨタ(瀧川高章社長)とトヨタカローラ姫路(瀧川祥也社長)、ネッツトヨタゾナ神戸(坂戸秀彰社長)の兵庫県のトヨタ系ディーラー3社が1日、「HTグループ」として再編した。グループ関連会社のHTグループ(瀧川高章社長)をホールディング会社(HD)に、株式交換する形でディーラー3社がHTグループの完全子会社となった。スケールメリットを生かした投資効率の向上や意思決定のスピードアップを図る狙い。
これまでも、いわゆる「瀧川グループ」の3ディーラーだが今回、HDによるグループ化を明確に打ち出した格好だ。これにより、県内で総人員約1700人のディーラーグループが改めて誕生することになる。ディーラー3社の事業運営は従来通り各社が個別に担うという。
兵庫トヨタは県全域を事業区域とするトヨタ系でも有数の老舗ディーラー。レクサスを含め新車29店舗のネットワークを持つ。カローラ姫路は県西部を事業区域にフォルクスワーゲン(VW)を含む新車14拠点を、ネッツゾナ神戸は県東部を事業区域にレクサス1店舗を含め13拠点を展開している。
兵庫トヨタの瀧川社長は本紙の取材に対し、今回のグループ再編で「(事業決定の)スピードアップと効率化を図っていく」と話し、グループ各社の競争力強化に改めて取り組む考えを示した。
兵庫のトヨタ系ディーラーは、HTグループの3社のほか神戸トヨペット(西村公秀社長)とネッツトヨタ兵庫(西村卓也社長)、トヨタカローラ神戸(塩住宏基社長)、トヨタカローラ兵庫(伏見和政社長)、ネッツトヨタ神戸(四宮康次郎社長)、ネッツトヨタウエスト兵庫(谷口弘一社長)の計9社ある。