大日本印刷は20日、スマートフォンのワイヤレス充電機能を一体化したデジタルキーを認証する車載機器を開発したと発表した。スマホをデジタルキーに利用する時に、電池切れで機能しなくなる課題がある。機器はセンターコンソールなどに組み込み、デジタルキーの認証と同時にスマホの充電をできるようにする。2019年の道路運送車両法の保安基準の改正で、スマホによるドアの施錠・解錠やエンジン始動が可能となり、デジタルキーの導入に向けた動きが活発化している。
今後は自動車メーカーや部品メーカーなどにサンプルを提供し、必要な機能の検証や量産に向けた仕様の精査を進める。また、通信規格は交通系ICカードに使用する「NFC」に加えて、デジタルキーの標準仕様を策定するカー・コネクティビティー・コンソーシアム(CCC)が次期標準仕様で採用を検討するブルートゥースやウルトラワイドバンド(UWB)の適用も視野に入れた開発を進める。