新サービスをオンラインで発表するキントの小寺信也社長

 車のサブスクリプション(定額利用サービス)を手がけるKINTO(キント、小寺信也社長)は20日、移動に関係するサービスを集めた情報プラットフォーム「モビリティマーケット」を4月から開設すると発表した。“コト消費”を喚起し、自社の契約や新車の需要につなげるのが狙いだ。

 自転車やキャンピングカーのレンタル、ペーパードライバー用の出張講習など約20社と提携し、さらに約30社と協議を進めている。キント契約者でなくても会員登録して利用でき、キント契約者には3万~6万円相当の優遇や特典を提供する。提携企業からは利用料などを受け取るが、小寺社長は「ここを収益源にするのではなく、クルマライフを楽しんでいただくための仕掛けだ」と語った。

 小寺社長はまた、昨年の契約実績が約1万1200台だったとし「黒字化の道筋が少し見えてきた」と語った。今年後半には中古車版キントも始める考えだ。