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 中国汽車工業協会は、2021年の新車販売台数が20年比4%増の2600万台超の規模になるとの見通しを発表した。4年ぶりのプラスとなる見込み。ただ、新型コロナコロナウイルスの感染拡大をはじめ、外部環境には依然として不透明さが漂い、景気押し下げの懸念があるという。

 中国の対話アプリケーション「ウィーチャット」の同協会公式アカウント上で明らかにした。

 21年の中国の新車市場は、内需拡大を狙う政府の景気刺激策などの効果が下支えするとみられる。新車販売台数予想の2600万台超のうち、新エネルギー車(NEV)は同32.0%増の180万台に達すると見込む。

 20年の新車販売台数は前年比1.9%減の2531万1000台だった。新型コロナの流行による影響が2月に顕在化し、4月にはプラスに転じたが3年連続で前年割れとなった。乗用車は同6.0%減の2017万8000台で、SUVは堅調だったが、セダンの落ち込みが響いた。一方、商用車は同18.7%増の513万3000台と過去最高を記録した。

 20年のNEVの販売は同10.9%増の136万7000台。電気自動車(EV)は同11.6%増、プラグインハイブリッド車(PHV)は同8.4%増だった。