「東京オートサロン2021」が15日に始まった。新型コロナウイルスの第3波によって幕張メッセ(千葉市美浜区)での開催は中止を余儀なくされたものの、仮想空間上に会場を再現し、約280のブースにカスタマイズカーやアフターパーツを展示した。スポーツ系やラグジュアリー系のカスタムだけではなく、レジャーと仕事を同じ場所で行う「ワーケーション」などコロナ禍で高まるニーズに応えるカスタマイズを施した車両が多かったのも今年のオートサロンの特徴だ。

 今回で39回目の開催となる東京オートサロンは、自動車メーカーやアフターパーツメーカーなどが出展するカスタマイズカーの展示会。今年は新型コロナの影響で自動車メーカーの出展も減少したが、トヨタ自動車、日産自動車、ホンダ、スバル、ダイハツ工業の5社がオンラインで出展した。

 自動車メーカーがオートサロンで披露したモデルで多かったのが車を仕事とプライベートの両方で使いやすくするカスタマイズだ。日産自動車は商用バン「NV350キャラバン」に、個室のオフィス空間「オフィスポッド」を格納し、どこでも自由に働くことのできるコンセプトカーを展示。ルーフ上にはバルコニーを設置し、仕事の合間にはリラックスもできる仕様に仕上げた。

 また、ダイハツは、軽トラック「ハイゼット」を仕事だけではなく、テントを荷台に設置するなどしてキャンプに利用できるようにカスタマイズ。ホンダも「N-VAN(エヌバン)」をベースに、「密」を回避するために普及が進むキッチンカーを製作した。いずれも世相を反映したカスタマイズだ。

 一方、モータースポーツ系では、スバルがスーパーGTへの参戦に向けて開発中の「BRZ GT300」のプロトタイプの動画を初公開。トヨタも2021年の世界ラリー選手権用にカラーリングを変更した「ヤリスWRC」を公開した。

 オートサロンでは、バーチャルでの展示に加え、16、17日には幕張メッセに展示予定だった車両を紹介するライブ放送を実施する。また、バーチャル展示会は11月30日まで視聴可能だ。