米インテル子会社モービルアイは11日(現地時間)、2021年前半にも日本の東京や中国の上海など4カ国の都市で自動運転車の走行試験を始めると発表した。同社はカメラなどの車載機器から道路状況のデータをクラウド上で収集し、自動運転支援技術として活用するマッピングサービス「REMプラットフォーム」を展開している。新たにグローバル規模での公道試験を拡充することで自動運転車の実現に向けた技術開発を加速する。
モービルアイのアモン・シャシュア最高経営責任者が「CES2021」で公表した。新たに自動運転車の走行試験を始めるのは東京と上海、パリ、デトロイト。許可が得られればニューヨークでも開始する。同社の自動地図生成プロセスでは、既存の先進運転支援技術を搭載した約100万台の車両から得たデータを活用している。毎日800万km以上のデータを収集し、これまで10億kmのデータを蓄積しているという。東京などで行う走行試験では、こうした拡張可能な利点を実証する方針だ。
また、同社は25年からLiDAR(ライダー)用のSoC(システムオンチップ)を生産することも発表した。フォトニクス集積回路と呼ばれるもので、ニューメキシコのシリコンフォトニクス製造ファブレスで設計しているという。