北陸地方では強い寒気が流れ込んだ影響で、記録的な大雪となっている。福井市では9日午後2時までの6時間で25cmの雪が降り、気象庁は「顕著な大雪に関する情報」を発表した。雪は断続的に降り続けており、9日夜の時点で積雪が100cmを超えている。福井市の積雪が深さ100cmを超えるのは2018年2月の記録的大雪以来となる。この大雪により交通事故やスタックによる立ち往生が発生しているほか、イベントも開催時間の短縮を余儀なくされるなど経済活動に様々な影響を及ぼしている。
福井河川国道事務所によると、集中的な除雪作業を行うために中部縦貫自動車道の福井北インターチェンジ(IC)と大野ICの間の上下線を通行止めにしたが、約40台が現場付近から動けない状態となった。国道8号線嶺北ではスタックする車両が断続的に発生している。
また、中日本高速道路金沢支社によると、9日午前11時40分に北陸自動車道の丸岡ICー福井IC間の上り線で雪による事故が発生した。当初この区間では約330台が立ち往生し解消したが、同区間内で発生した別の事故により、同日の午後10時時点では約190台の車両が立ち往生していた。同区間は下り線でも同様に渋滞が続いている。
3連休に合わせた新車販売イベントでも大雪の影響が出ている。福井県内ではサンドーム福井でトヨタYOU&iホールディングス(浮田啓三社長、福井市)傘下の福井トヨタと福井トヨペットが、福井県産業会館ではネッツトヨタ福井(中道正康社長、福井市)や日産プリンス福井(岡田浩社長、福井市)がイベントを実施しているが、それぞれ開催時間を繰り上げた。