総合商社の双日は24日、ボルボ・カー・ジャパン(マーティン・パーソン社長、東京都港区)と正規ディーラー契約を結び、ボルボ乗用車の販売に参入すると発表した。完全子会社の双日オートグループジャパン(山本章代表取締役、東京都千代田区)が来月1日付で既存ディーラー2社から兵庫県西宮市と香川県高松市の2拠点を事業継承し、営業する。双日グループが国内で展開する正規ディーラーは、ビー・エム・ダブリュー(BMW)とミニに続いて3ブランド目。

 既存店の「ボルボ・カー西宮」と「ボルボ・カー高松」の店舗運営に関わる資産と一部の従業員を引き継ぎ、来月9日から営業を開始する。来年3月には東京都西東京市に「ボルボ・カー西東京」を新規オープンする予定で、関東、関西、四国の3エリアでボルボ乗用車の販売を手がける。

 双日グループは、国内外でBMWやアウディなどの正規ディーラーを展開するほか、中古車販売など自動車関連ビジネスを幅広く展開している。こうしたディーラー運営のノウハウなどをボルボ乗用車の販売にも活用していく。今後の店舗展開については「3店舗を軌道に乗せた後、成長への事業機会を模索したい」(広報部)としている。双日オートグループジャパンは、7月に設立し、従業員は約50人。