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 西東京バスとヤマト運輸は、東京都あきる野市と檜原村を結ぶ路線バスで宅急便を輸送する貨客混載の本格運用を開始したと発表した。同事案は、関東で初めてバス事業者として国土交通省から総合効率化計画に認定されている。

 西東京バスが運行する武蔵五日市駅バス停から数馬バス停間の路線バスは、あきる野市と檜原村を結ぶ唯一の公共交通機関となっているが、人口減などで路線維持が課題となっている。一方、ヤマト運輸は配達のため、あきる野五日市センターと檜原村を片道約40分かけて往復しており、集配の効率化が課題だった。

 これらの課題解決のため、両社は2019年11月1日から路線バスの車内スペースを活用した宅急便の輸送に関する実証運行を行ってきた。両社は今後も共同で貨客混載に関する取り組みを継続するとしている。