三菱電機は15日、11月6日に公表した欧州RE指令(ラジオ等電波受信器に対する指令)に適合しないカーオーディオ製品を出荷していた件について、概要や原因、再発防止策を発表した。

 対象となる不適合製品は、欧州RE指令の適用期限後の2017年6月14日~20年10月20日の期間に出荷・販売していた。伝導雑音性能や長波・中波のSN(信号雑音)比性能が不適合項目となっていた。三田製作所(兵庫県三田市)が設計し、三田製作所とタイの生産子会社が製造した4種33万5238台を欧州RE指令適用期限後に出荷していた。

 社内調査の結果、三田製作所の設計部門において適合性評価試験の結果が出る前に一部の自動車メーカーに適合宣言書を提出していたことが判明した。また、その後、不適合が判明しても適合宣言書の取り下げを行っていなかった。再発防止策として今後は、これまで設計部門が実施していた適合宣言書の作成・発行、社内外での適合性評価試験を品質保証部門が管理することとした。