エアーコンプレッサー

 豊田自動織機は、9日にトヨタ自動車が発表した燃料電池車(FCV)の新型「MIRAI(ミライ)」に、新開発したエアーコンプレッサーが搭載されたと発表した。量産品として世界初となる「可動ローラー式増速機」を用いた遠心式を採用し、従来モデル比で24%圧縮効率を向上させた。また、水素循環ポンプも採用された。

 エアーコンプレッサーは、可動ローラー式増速機を用いることで、圧縮部のインペラーを、エンジン用ターボチャージャー並みに超高速回転させることを可能とした。空気流量に応じて可動ローラーが動き、モーターからインペラーへの動力を伝達することで、空気の圧縮効率を従来モデル比24%向上させた。合わせて同35%の軽量化、同45%の小型化も実現した。

 水素循環ポンプは、「新シール構造」を用いることで耐食性を向上させた。素材を従来のステンレスからアルミに変更し、41%の軽量化を図った。