タイに先行投入した「カローラクロス」

 トヨタ自動車は、新型コンパクトSUV「カローラクロス」を2021年夏にも国内投入する。「ヤリスクロス」と「RAV4」の間を埋める車種と位置付け、SUVの品ぞろえを手厚くする。来年はカローラクロスに加えて、大型SUV「ランドクルーザー」やスポーツカー「86(ハチロク)」、ミニバン「ノア」、小型ハイブリッド車(HV)「アクア」などを全面改良する計画。今年に続いて新型車攻勢をかけ、販売を伸ばす考えだ。

 先月中旬、全国のディーラー代表者を対象にしたオンライン説明会でメーカーの方針や商品計画などを伝えた。国内投入を計画しているカローラクロスは、7月にタイで発表した新型SUV。プラットフォームは「C-HR」などが採用するトヨタ・ニューグローバル・アーキテクチャー(TNGA)の「GA-C」となり、「GA-K」のRAV4や「ハリアー」、同「GA-B」のヤリスクロスの間に位置付ける。同車格のC-HRがクーペスタイルなのに対し、カローラクロスは力強さを感じさせるボディーデザインと使い勝手の良さで差別化を図る。

 21年に全面改良を計画するのは、大型SUVのランドクルーザーと姉妹車であるレクサス「LX」、コンパクトSUV「NX」など、カローラクロスと合わせ、需要が拡大するSUV市場での攻勢を強める。HV専用モデルのアクアは約10年ぶりの全面改良となる。また、ミニバンのノアと兄弟車「ヴォクシー」は新型に切り替えるとともに、トヨタ店とトヨペット店の専売車種だった兄弟車「エスクァイア」を統合してラインアップを絞る。

 今回のオンライン会議では、4年に1度開催する「トヨタ世界大会」での豊田章男社長のスピーチをはじめ、CASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)対応や他社との協業、ラストワンマイルなどのモビリティサービスや21年2月に着工予定の実証都市「ウーブンシティ」の取り組みなども併せて紹介した。