ダイハツ工業は26日、仕入れ先の工場で発生した火災の影響で稼働を停止していた本社工場(大阪府池田市)と滋賀第2工場(滋賀県竜王町)を30日に再開すると発表した。

ダイキョーニシカワとの共同出資会社エイエフティーの工場の塗装ラインで16日に火災が発生した影響で、樹脂バックドアなどの部品調達に影響が出ていた。ダイキョーニシカワで代替生産体制が整ったため稼働を再開する。稼働停止による台数影響は非公表としている。

ダイハツの池田工場は「トール」や「ブーン」、トヨタ自動車向けにOEM(相手先ブランドによる生産)供給する「ルーミー」などを生産し、19年度の生産実績は24万4000台。「ロッキー」や「ムーヴキャンバス」「タント」、トヨタ向けOEM供給「ライズ」などを生産する滋賀第2工場の生産実績は27万6000台。

エイエフティーは、ダイキョーニシカワとダイハツが共同出資して2011年に設立した合弁会社で、ダイハツ向けにバックドアやフェンダーなどの樹脂部品を納める。出資比率はダイキョーニシカワが65%、ダイハツが35%。