トヨタ自動車とLIXILは13日、車いす使用者などが利用しやすいように設計した移動型バリアフリートイレ「モバイルトイレ」を共同開発したと発表した。車内に多機能トイレを備え、けん引により自由に場所を移動して設置することが可能。車いす利用者が外出時も安心して利用できる環境を提供する。21、22日に横浜市中区で開催される「横浜北仲フェス」で横浜市役所敷地内に設置する。

 多機能トイレの整備状況が十分でない現状を受け、トヨタからLIXILに提案したという。モビリティとトイレやバリアフリーに知見を持つ両社の強みを生かして開発した。

 車両は全長約5300mm、全幅2500mm、最高地上高2900mm。前後方には遠くから認識できるように多機能トイレマークを配置したほか、超低床車体の設計により、スロープを使い車いす利用者が出入りしやすいよう工夫した。

 車内は車いすが回転しやすい空間を確保し、大便器横には手すりを備える。