JFEスチールは、東日本製鉄所(千葉地区)の第6高炉の改修工事を2022年9~12月に実施すると発表した。費用は約430億円。3月公表の構造改革の一環で、当初は火入れ時期を23年に予定していたが、22年12月に前倒しする。また、東日本製鉄所(京浜地区)の上工程と熱延設備の休止時期を23年9月をめどに実施することも決めた。構造改革を前倒しすることで、収益改善効果を早期に見出すのが狙いだ。

 千葉地区第6高炉の改修工事のスケジュールが決まったことで、京浜地区の設備休止の時期も定まった。また、年度前半に設備休止することで固定費削減の効果を早期に見出すことができる。同社は一連の構造改革で、累計850億円の収益改善を見込む。

 京浜地区は上工程と熱延設備を休止するものの、建材向け厚板や鋼管を製造する東日本の拠点として、西日本製鉄所など他地区から半製品の供給を受けて生産を継続する。