いすゞ自動車は6日、2021年3月期通期連結業績予想を上方修正して発表した。売上高は前年同期比13.5%減の1兆8000億円、営業利益は同50.2%減の700億円、当期純利益は同76.6%減の190億円に見直した。タイのLCV(ピックアップトラックおよび派生車)販売が好調に推移するほか、想定に比べCV(商用車)事業も堅調なことから、売上高・各利益が上振れる見通し。

 通期のグローバル販売台数予想は、前年比13%減の52万2000台。タイLCVは同8%減の15万台で、前回見通し(12万5000台)を上回る。LCVは同12%減の27万4000台、CVは同14%減の24万8000台。アフター分野も収益を支え「上期は国内の車検と法令点検の比率が上がっている」(中俣直人執行役員)とし、入庫率は「大型は従来の25%から30%程度まで、小型はもともとの30%から約35%までそれぞれ上がっている」(同)という。

 4~9月期連結業績は、売上高、営業利益が2期連続の減少。新型コロナウイルスの感染拡大などによる販売減で、CV、LCVともに対前年を下回った。グローバル販売実績は前年同期比28%減の21万5000台。