日本自動車工業会(自工会、豊田章男会長)が30日に公表した4~9月の自動車輸出台数は、前年同期比39.2%減の145万2679台だった。新型コロナウイルスの影響で世界的に需要が低迷し輸出台数は大幅に落ち込んだ。9月単月では前年同月比5.7%減と前月よりも17.1ポイント改善し、着実に回復傾向を示している。

 車種別では乗用車が前年同期比38.9%減の132万4931台、トラックが同39.7%減の9万7925台、バスが同49.2%減の2万9823台と、バスの落ち込みが目立った。9月では乗用車が前年同月比2.8%減とマイナス幅を大幅に縮めた。

 仕向け地別では、輸出量が最も多い北米向けが前年同期比38.0%減の58万7016台だった。9月単月ではプラスに転じている。アジア向けは中国の回復が力強く、同28.0%減の23万7585台だった。

 同日に公表した8月の自動車生産台数は前年同月比18.0%減の55万6276台だった。前月よりマイナス幅は4.1ポイント縮まった。バスは同53.0%減と落ち込みが依然大きく、コロナ禍によるバス需要の低迷が浮き彫りとなった。