日野自動車が29日に発表した2020年4~9月期連結業績は、売上高が前年同期比29.6%減の6662億7900万円、営業損益は116億7100万円の赤字となった。通期見通しは足元のコロナ影響を踏まえ、7月29日の公表値から売上高を200億円増の1兆4300億円、営業利益は10億円増の30億円、未定としていた経常損益は20億円の赤字、最終損益は30億円の赤字とした。

 世界販売は、上期として過去最高を記録した前年実績に比べて31.3%減となった。主力のインドネシアは同70.7%減と大幅なマイナスとなったが、タイは同21.7%減と小型を中心に回復した。

 営業損益は第1四半期の106億円の赤字から第2四半期は11億円の赤字まで改善した。所在地別の収益ではアジアが第2四半期で黒字を確保した。中根健人取締役専務役員は「改善を積み上げ黒字化まであと一歩まで来ている」との認識を示した。