日本精工は、東京ビッグサイト(東京都江東区)で11月4~6日に開催する空飛ぶクルマの展示会「フライングカーテクノロジー」に初出展すると発表した。NECが開発する空飛ぶクルマに提供するブレード(羽)の向きを調整する「可変ピッチ機構付きモーターハブ」や、ドローンのモーターやカメラの撮影角度を調節する回転部に使う軸受け、インフラ向けドローンに使うシール(封止)付き高信頼性軸受けも展示する。

 可変ピッチ機構付きモーターハブは、軸受けやボールねじなど既存の同社製品を使用して開発した。無人ドローンはモーター回転数の調整で推進力や揚力を操作していたが、負荷の大きな有人ドローンはそれだけでは限界がある。羽の姿勢を緻密に変えることができるボールねじを採用した機構を用いることで、有人ドローンの安定した飛行を可能にする。

 同社は、ベアリングやボールねじなどの主要製品を、新たな移動手段の実用化を支える技術として訴求する。