日本導入後、初めて内外装を一部変更したV90シリーズ

 ボルボ・カー・ジャパン(マーティン・パーソン社長、東京都港区)は、「V60」と「V90」「V90クロスカントリー」のパワートレーンに48ボルトマイルドハイブリッドを導入するとともに装備の一部変更なども行い、21日に発売した。V60とV90には、240ニュートンメートルを発揮する電気モーターをリアに配置したプラグインハイブリッド車(PHV)モデルも設定した。内燃機関のみを搭載した車種をラインアップから外し、全てのモデルをPHVモデルまたは48ボルトマイルドハイブリッド車(HV)モデルとした。年内に全ての車種を電動車に切り替える。

 パワートレーン「Drive-E(ドライブイー)」の第3世代となる2.0リットル4気筒ガソリンエンジンをそれぞれに採用した。PHVモデルにはスーパーチャージャーを組み合わせた。

 V60のパワートレーンは、従来のガソリンターボ「T5」に代わり、新たに最高出力300馬力の「B5」を採用。エントリーグレードとして最高出力197馬力の「B4」も追加した。PHVモデルにも戦略的な価格設定をしたエントリーグレードを用意した。

 V90シリーズのパワートレーンは、従来のディーゼルターボ「D4」とガソリンターボ「T5」「T6」に代わり、新たに最高出力250馬力の「B5」と同300馬力の「B6」を設定した。

 V60とV90シリーズともに、最高速度を時速180キロメートルに制限。高齢者や運転経験の浅いドライバーに車を貸す際などに、予め最高速度を任意の速度に制限できる「ケア・キー」を導入した。また、V60とV90には、専用の内外装とスポーツサスペンションを採用したグレード「Rデザイン」を設定した。

 価格は、V60が499万~799万円、V90が714万~1014万円、V90クロスカントリーが744万~904万円(消費税込み)。