MX-30は欧州で好調な滑り出しを見せる

 マツダの新型SUV「MX―30」の欧州での受注台数は、4日までで約5200台となった。昨年10月から先行受注を開始し、今年9月上旬にはディーラーに現車が届き現地での販売を開始した。欧州では電気自動車(EV)モデルのみ展開しており、同社初の量産EVとして「消費者から高評価を得ている」(広報担当者)。

 丸本明社長が8日の新型車発表会で明らかにした。MX―30はマツダの電動化を象徴する新モデルで、「マルチソリューション」戦略に則り国や地域の需要性に合わせパワートレインを選択する。国内向けはマイルドハイブリッド車とEVを展開するが、欧州向けは厳格化する二酸化炭素(CO2)平均排出量規制への対応で現時点ではEVのみ展開する。EVモデルは昨年10月から予約を開始。5月19日より国内工場で生産をスタートさせ、欧州へ輸出している。受注状況について、9月初旬に店舗へ実車を配車し始めてからこの1カ月間で3千台の受注を獲得したという。丸本社長は「メディアや消費者には、エクステリアのデザインやインテリアの質感、ダイナミクス性能が高く評価されている」と手応えを感じている様子。

 マツダが他の市場に先駆けて新型EVを欧州に投入するのは、厳しい環境規制をクリアして罰金を避けたいためだ。こうしたペナルティーに対するMX―30の投入効果について、丸本社長は具体的な数値の公表は避けたものの「新型車の貢献は小さくない」とコメント。同時にマイルドハイブリッドモデルをはじめ既存モデルのCO2削減を積み重ね、また「CX―5」のようなCO2排出量が多いモデルは「売り方の面で台数を控えていく」方針を示した。

 日系メーカーのEVでは日産自動車の「リーフ」が先行していたが、MX―30に加えてホンダも「ホンダe」を今夏から欧州で販売を開始するなど、各社は環境規制厳格化をにらんだ商品展開を加速している。ホンダeの欧州販売目標は年販1万台としている。