大阪シティバス(中村和浩社長、大阪市西区)は、大阪市営バス時代から続く路線バス車両のデザインを41年ぶりに変更すると発表した。

 同社は2018年4月、大阪市交通局の民営化に伴い、市営バス事業を引き継いでいた。今回、新たな街のシンボルの一つとして刷新を決めたと説明している。

 新デザインは11月から12月にかけて、新車10台から採用し、その後は車両更新に併せ、路線バス車両全534台全てを変更することにしている。

 新たなデザインは、同社が加わる大阪メトログループでCDO(チーフ・デザイン・オフィサー)を務める工業デザイナー、奥山清行氏が監修。長年親しまれてきた従来の車体カラーのグリーンを踏襲し、車体前方をグリーン、中間部を信頼・安全を象徴するホワイト、後方を港町・大阪の海を象徴するブルーに塗り分けた。

 また、前後のドアは車体と識別しやすいように黒色にし、外国人向けにドアの上部に白文字で「ENTER」「EXIT」の文字をドア横の日本語とともに表記。「後から乗車し、前から降車する」ことが分かるよう利便性向上にも配慮した。