ウイルス除去のイメージ図

 ヴァレオは、バスの車両内に浮遊するウイルスを95%以上除去するシステムを開発したと発表した。UVライトを使用し、ウイルスや病原菌などの微生物を除去する。新型コロナウイルスのまん延で不特定多数の人が乗車する公共交通機関の在り方が見直されており、今後の需要拡大に備える考えだ。

 除菌作用があるUVライトを化学薬品の代替として活用する。紫外線が外に広がるのを抑える金属製の箱「ライトラビリンス」と組み合わせることで、乗客に紫外線が照射されるのを防ぐ。すでにブラジルのバスメーカーの車両に新車装着された。欧米やアジア市場への投入に加え、今後は乗用車向けにも展開を見込む。

 車載用キャビンエアフィルターも開発した。不織布材料と天然素材をコーティングすることで、0・3㍃㍍(1㍃㍍は千分の1㍉㍍)を超える超微粒子やウイルス粒子をブロックする。ディーラーや用品販売店で後付け製品としての販売を予定する。