豊田合成が創立70周年を記念して愛知県稲沢市に約50億円をかけて建設していた体育館が完成し、このほど報道公開された。小山享社長は「社内や地域の皆さんとともに賑わいを作っていきたい」と語った。

 「豊田合成記念体育館」の愛称は社内公募で「エントリオ」とした。「仕事」「地域」「スポーツ」の3つの縁をトリオ(三重奏)のように共に発展させていきたいとの想いを込めたという。豊田合成本社の最寄り駅であるJR東海道本線「稲沢駅」前に立地。福利厚生や地域貢献のほか、国内トップリーグに所属する同社バレーボールチームなどの拠点とする。約1万5千平方㍍の敷地にコンベンションホールやレストラン、トレーニングジム、コンビニなどを併設。再生可能エネルギーや雨水の利用などで環境負荷を減らすほか、同社の「深紫外LED」を使った手洗いスタンドや除菌ボックスなども備えた。災害時には帰宅困難者や周辺住民の一時避難場所としても開放する計画だ。