住友化学は、中国江蘇省無錫市に中国で5拠点目となるポリプロピレン(PP)コンパウンド生産拠点を新設すると発表した。生産開始は2021年初めを予定しており、自動車メーカーや家電メーカーなどの旺盛な需要に対応する素材供給体制を整える。

 同社の情報電子化学部門が管轄する住化電子材料科技(無錫)有限公司の敷地内に「珠海住化複合塑料有限公司無錫分公司(無錫工場)」を新設する。投資額は非公表。生産能力は年間1万1千㌧を予定している。

 すでに設置している四川省成都市の拠点とともに21年初めから生産を始める計画だ。中国での生産能力は3~4割程度増えることになる。

 PPコンパウンドは、PPにエラストマーやガラス繊維、無機フィラーなどを混錬し、機能性や剛性を高めた材料。自動車のバンパーや内装材、家電製品などに使われている。