欧州自動車工業会(ACEA)が17日に発表した8月の主要18カ国乗用車販売台数は、前年同月比15・4%減の78万8439台だった。同2・0%減だった7月と比べて減少幅が拡大した。主要国の全てが前年水準を下回った。政府による需要喚起策などで続いていた回復傾向にブレーキがかかった。

 主要5カ国では、ドイツが同20・0%減の25万1044台と最も大きく落ち込んだ。7月は同3・9%増だったフランスも同19・8%減の10万3631台と減少に転じ、英国は同5・8%減、スペインも同10・1%のマイナスだった。イタリアは同0・4%減の8万8801台と減少が比較的軽微だった。

 メーカー別ではシェアトップのフォルクスワーゲン(VW)が同23・1%減の19万8365台、グループPSAは同16・5%減の11万3438台だった。一方、BMWは同6・8%増の5万9390台、現代自動車グループは同6・2%増の6万2805台とプラスを維持した。

 日本のメーカーでは、トヨタ自動車が同4・8%減の4万1133台、日産自動車が同14・5%減の1万7662台となったほか、マツダが同24・6%減、三菱自動車が同36・6%減、ホンダが同23・4%減と大幅に減少した。主要18カ国の1~8月累計販売台数は同33・1%減の654万6423台となった。