日野自動車とKDDIは16日、トラック専用のナビゲーションシステムを搭載したスマートフォン(スマホ)の端末代金と通信料をセットにした「スペシャルナビパック」を、日野の各販売会社を通じて順次提供を始めると発表した。大型車の最適な走行ルートを案内するスマホ用アプリケーションや通信料などをパッケージ化することで各利用料を抑えながら、安全な運行支援に貢献する。

 同パッケージでは、ナビタイムジャパンの「トラックカーナビ」をスマホにプリインストールして提供する。登録した車高・車幅・重量などの車両情報に基づき大型車が通行可能なルートを案内するほか、ルート設定しなくても通行不可能な地点に接近すると注意喚起するといった機能を備える。

 通常、同アプリ単体の利用料は年額7800円。スマホの端末代金や通信料とセットで提供することで、それぞれの利用料を抑えることができるという。商品化にはトヨタ自動車も協力し、トヨタのカーナビ開発のノウハウを活用した。

 まずは東京都、九州地区、和歌山県の販売会社を通じて提供を始め、他の地域も準備が整い次第、提供を開始する。