IHIは、福島県相馬市に二酸化炭素(CO2)フリーの水素を活用した研究を行う水素研究棟「そうまラボ」を開所して9月に運用を開始した。水素の先進利用研究の施設として、水素の製造と利用を含めた再生可能エネルギーの有効利用技術を実証する。研究に活用する水素は余剰電力で製造する。水素製造量は1日当たり最大400ノルマル立方㍍を見込む。

 2018年に新設した「そうまIHIグリーンエネルギーセンター(SIGC)」内に開所した。SIGCは出力1600㌔㍗の太陽光発電システムを設置し、相馬市下水処理場などに電力を供給している。余剰電力を水電解水素製造装置に送って効率よく水素の製造・貯蔵する実証事業や電気ボイラーで作った蒸気で下水処理場の汚泥を乾燥し減容化・再資源化する実証事業を行っている。

 そうまラボは、延床面積が約900平方㍍の建物に5カ所の実験室や計測室、交流スペースなどを設けた。オープンイノベーションの場としても活用し、研究機関や他の企業にも公開する。また、地域の小中学校の体験学習も受け入れ、水素などの化学・エネルギーを身近に感じてもらう活動を行う。