東京商工リサーチによると、ポルシェ正規ディーラーの昌和自動車(小椋基久社長、大阪市西淀川区)が8月27日に破産開始決定を受けたことが分かった。負債総額は約38億6千万円。2019年に金融機関に借入金返済の期限見直しを申請するなど、経営立て直しに向けて金融機関と交渉していたが、その過程で架空在庫などの粉飾決算が発覚していた。

 同社は1959年創業。大阪府、兵庫県に4拠点を構え、老舗ディーラーとして阪神間の富裕層を中心に顧客基盤を構築していたほか、2003年には認定中古車の取り扱いも開始。18年12月期には売上高130億5828万円を計上した。しかし、同期に顧客とのトラブルなどで多額の赤字を計上。社内管理体制の不備も表面化し、資金繰りが悪化した。さらに粉飾決算の発覚により金融機関と交渉が難航し、19年12月末、精算手続きに入っていた。

 同社のポルシェ正規販売事業は新車・中古車とも20年1月1日に別会社へ譲渡されており、大阪府の2拠点および兵庫県の1拠点は従業員とともに引き継がれている。既納客へのサービスはこれまで同様に提供されるという。