導入したQRコード決済

 ホンダは1日、全国の四輪販売店に「ペイペイ」や「楽天ペイ」などのQRコード決済システムを導入したと発表した。支払いの選択肢を増やし、顧客の利便性を高めるとともに、コロナ禍で高まる非接触ニーズにも対応する狙い。複数の外部QRコード決済サービスを全国の販売店で一斉導入したのは自動車メーカーで初めてとなる。

 営業スタッフが所有するタブレットに事業者用の決済アプリをダウンロードし、顧客のQRコード決済に対応する。利用できるのはペイペイ、楽天ペイのほか、「ラインペイ」「d払い」「メルペイ」など9種類のサービス。主に車検・点検、板金整備、用品販売などアフターサービスでの利用を想定する。

 コロナ禍を契機に自動車販売現場でもキャッシュレス決済の普及が進みつつある。QRコード決済の活用は、トヨタ自動車が自前の電子決済サービス「トヨタウォレット」の一部機能として全国の販売店に展開しているが、ホンダの場合はユーザーがすでに利用している決済アプリをそのまま利用できる。

 キャッシュレス決済をめぐっては5千円を上限に25%のポイントを受け取れる政府の施策「マイナポイント」が1日に開始。ホンダ販売店で利用した場合もポイントが付与される。