グループPSAジャパン(アンジェロ・シモーネ社長、東京都目黒区)は26日、シトロエンのミニバン「ベルランゴ」のカタログモデルを10月1日に発売すると発表した。27日から先行予約を受け付ける。輸入車では数少ないスライドドアを備えるほか、車内には収納スペースを豊富に用意。ファミリーでの移動やアウトドアレジャーなど、幅広い需要の取り込みを目指す。

 2019年10月に先行発売した「デビューエディション」は、2度にわたってオンライン予約を受け付け、5時間半で予定販売台数に到達。日本初導入車として幸先の良いスタートを切った。

 カタログモデルでは、先行発売モデルとほぼ同等の「シャイン」をメイングレードに据えたほか、装備を抑えたベースグレード「フィール」も用意。特別仕様車「シャインXTRパック」も含め、価格を消費税込みで300万円台前半に設定した。

 3座独立式のリアシートは、それぞれを個別に折りたためるなど、自由度の高いシートアレンジを可能にし、さまざまな用途に対応できるようした。ラゲッジスペースは最大2126㍑、最長2・7㍍の長尺ものを積める。また車内のルーフ部分やリアシート頭上広報など随所に収納スペースを設けた。

 パワートレインは、シトロエンとして初めてとなる1・5㍑ターボチャージャー付き1・5㍑クリーンディーゼルエンジンを搭載。燃費はWLTCモードで18・0㌔㍍/㍑を確保した。

 26日に配信したオンライン発表会は一般ユーザーにも公開。シモーネ社長は「車内のスペースが広く、ホビーや好みに合わせて自由自在にカスタマイズできる」と新型車の魅力をアピールした。