新型レヴォーグのステレオカメラ

 ザイリンクスは20日、スバルが同日から先行予約の受け付けを開始した新型「レヴォーグ」の先進運転支援システム(ADAS)「アイサイト/アイサイトⅩ」のステレオカメラに、システム・オン・チップ(SoC)が採用されたと発表した。ザイリンクスのSoCはヴィオニアが製造するステレオカメラに搭載される。

 新型レヴォーグに搭載されるアイサイトは、交差点での衝突回避支援や、高速道路での渋滞時、ハンズオフ(手放し)運転など、機能を大幅に拡充する。これらを実現するため、ステレオカメラを一新する。

 新しいステレオカメラには、運転状況を正確に把握するため、高性能で超低遅延、機能安全など、厳しい要件に対応するザイリンクスの16㌨㍍技術を採用した「ウルトラスケール+マルチプロセッサSoC」を採用した。ステレオカメラの画像を3Dポイントクラウド化することで、高レベルのADASを実現する。

 新しいステレオカメラは、CMOSイメージセンサーもオン・セミコンダクターに調達先を変更した。

 現行のアイサイトのステレオカメラには、専用にカスタマイズした集積回路であるASICを採用していたが、新型ではプログラムの書き換えが可能なザイリンクスのFPGAに変更し、「最新のプロセスとソフトウエアを活用して、処理能力も大幅に向上した」(スバル)としている。