WRCに参戦するヤリス

今年11月に開催予定だった「ラリージャパン2020」の中止が決まった。新型コロナウイルスの影響で外国人選手や関係者を日本に入国させるメドが立たなかったため。実行委員会では「来秋の開催が内定している2021年大会に向けて準備に入る」とのコメントを出した。

 ラリージャパン2020実行委員会が19日に発表した。ラリージャパンはWRC(世界ラリー選手権)の日本戦として愛知・岐阜を舞台に開かれる予定で、実現すれば10年ぶり7回目の日本戦となるはずだった。WRCにはトヨタ自動車が「ヤリス」をベースとした競技車で参戦しており、2018年にはマニュファクチャラーズタイトルを獲得している。

 実行委員会では開催に向けて政府らと協議を重ねてきたが、日本は多くの国・地域を対象に入国を制限しており、数百人規模の外国人選手や関係者を入国させる見通しが立たず、FIA(国際自動車連盟)や日本自動車連盟(JAF)、WRCプロモーターと協議の上、開催中止を決めたという。