ホンダは、5日発表した2021年3月期通期の営業利益が前年同期比68・4%減の2千億円になりそうだと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大により先行きは不透明であるものの、収益改善の取り組みを強化し黒字を維持する。売上高は同14・3%減の12兆8千億円と、2期連続の減収、4期連続の営業減益となる。四輪販売台数は、同6・1%減の450万台を想定。中国での増加はあるものの、米国やインドネシアの販売減が響く。20年度の四輪車販売事業見通しは、アジアを除く地域で前年割れとなる見通し。日本は前年度比6万2千台減の61万台、北米は29万台減の153万5千台。アジアは212万台と前年度から16万8千台とプラスとなる。倉石誠司副社長は「今後体質改善に向けた取り組みを進め、さらなる体質向上を目指す」と黒字化への強い意志を示した。

 20年4~6月期の連結業績は売上高が2期連続の減収、営業損益は赤字となった。四半期で営業赤字となるのは初めて。新型コロナの感染拡大に伴う税引き前利益への減益影響は約4400億円と試算する。