ヤマハ発動機は、スポーツ電動アシスト自転車の旗艦モデル「YPJ―MTプロ」を9月25日に発売する。モーターサイクルなどの開発で培った技術や知見を採り入れたオフロード走行向けの自転車となる。価格(消費税込み)は66万円と中型バイク並みとなるが、コロナ禍で自転車の価値が再評価される中、高級電動アシスト自転車で需要開拓を目指す。

 新型車は、車体剛性と重量バランスを実現したフレームやパワフルでレスポンスの良いアシストモーターを採用し、よりハードなオフロード走行に対応する。レーシングバイクを彷彿とさせるデザインでヤマハ発らしさを採り入れた。

 電動アシスト自転車は発売当初、シニア層の利用が中心だったが、2000年頃から子育て層や通学に使う学生などユーザーが拡大している。近年は、欧米においてスポーツ電動アシスト自転車「eバイク」市場も拡大。ヤマハ発は2015年にeバイク「YPJシリーズ」を導入した。新型自転車はシリーズのフラッグシップモデルとなる。