トヨタ自動車は、小型ハイトワゴン「ルーミー」「タンク」を9月に統合し、タンクを廃止する。5月の全店舗全車種併売開始後、乗用車でモデル廃止するのは初めて。トヨタは併売により車種数を減らして生産・販売効率を高める方針を打ち出している。今後も販売動向などをにらみ、車種を絞り込む。

 9月に予定するマイナーチェンジでタンクを廃止する。すでに販売現場では現行タンクの受注を止め始めており、8月以降はルーミーのみ受注を受け付ける。マイナーチェンジでは、先進安全装備「スマートアシスト」や内外装などを変更する。フロントグリルを中心にルーミーとタンクで差別化していたデザインは、グレード展開で異なる意匠を用意する。

 ルーミー/タンクは、2016年11月発売の兄弟車。ダイハツ工業からのOEM(相手先ブランドによる生産)調達車で、発売当初はトヨタ店、カローラ店がルーミーを、トヨペット店、ネッツ店がタンクを扱っていた。5月の併売開始により兄弟車を残すメリットが薄れたため、車種統合に踏み切ったとみられる。19年度の販売実績はルーミーが9万2890台、タンクは7万5499台。合算では登録車(排気量660cc超)の車名別順位で1位、軽自動車を含めた総合順位で3位だった。

 スポーツモデル「GR」などもあるため単純比較できないが、トヨタは20年前に約60車種あった乗用車を40車種弱まで減らしている。商用車ではすでに主な兄弟車を統合した。今後もSUVなどの新型車を相次ぎ投入する一方、兄弟車などを中心に統廃合を進め、20年代半ばまでには30車種程度にまで絞り込む考えだ。