日本自動車工業会(自工会、豊田章男会長)が30日にまとめた2020年上期(1~6月)の四輪車輸出台数は前年同期比32・6%減の162万1968台だった。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大による海外需要の低迷で大幅減となった。6月単月は前年同月比51・8%減の20万80台となり、5月(同66・2%減)より減少率は改善したが、依然厳しい状況が続いている。

 車種別では乗用車が前年同期比33・4%減の145万7883台、トラックが同24・7%減の12万3447台、バスが同23・1%減の4万638台となり、乗用車の落ち込みが目立った。

 仕向け地向けでは最も台数が多い北米が同42・1%減の57万8562台、次いで欧州が同35・5%減の31万7049台と主力市場が大きく減少した。アジアは同18・9%減の25万6693台となったが、そのうち、中国は同0・7%増の11万5509台と前年並みの水準となった。中国の6月単月実績は前年同月比5・3%増となり好調に推移している。

 同時に発表した5月の生産実績は前年同月比61・1%減の30万8061台となり、4月よりマイナス幅が広がった。三菱ふそうトラック・バスが生産実績を開示していないため商用車は参考値となる。