大阪市福島区の大阪トヨタ本社

トヨタ自動車は、直営販売会社の大阪トヨタ(小西俊一社長)を地場販社に譲渡する。大阪府と滋賀県でトヨタ系ディーラーを展開する大阪トヨペット(横山昭一郎社長)グループ(OTG)が大阪トヨタのレクサス事業を吸収するとともに、久保グループを構成するトヨタ新大阪販売ホールディングス(久保行央社長、TSHG)とトヨタ南海グループ(久保尚平社長、TNG)が株式を譲受する。実施予定日は2021年1月1日。トヨタは地場資本に直営販社を委ねることで、地域に強く根差した経営を一層進めていく考えだ。

22日に大阪トヨタ、大阪トヨペット、TSHG、トヨタカローラ南海が連名で発表した。大阪トヨタのレクサス事業はOTGの中核である大阪トヨペットに組み込み、トヨタ事業及びグループ会社は久保グループとなる。また、今回の譲渡により大阪トヨタの従業員の人事や処遇の不利益変更はしないとする。

OTGは近畿地区で大阪トヨペット、トヨタカローラ大阪、ネッツトヨタ中央大阪、滋賀トヨタ、ネッツトヨタ滋賀の5社を展開する全国的にも大規模の地場販社。久保グループの2社は大阪南部の泉州で綿織物業を営んでいた「久保惣」をルーツとする。TSHGはトヨタカローラ新大阪、ネッツトヨタ新大阪を、TNGはトヨタカローラ南海、ネッツトヨタ南海を展開している。