札幌トヨタグループとメーカー直営2社で運営する「ひだかトヨタ」

 札幌トヨタグループ(相茶省三会長)の中核ディーラー企業である札幌トヨタ(中島好美社長)は22日、ネッツトヨタ苫小牧の株式を10月1日付でトヨタ自動車から100%譲り受けると発表した。胆振・日高地区の営業体制基盤をより強固にする狙い。

 今回の株式譲渡を受け、一段の顧客満足度向上を目的に、有形固定資産共有による最大有効活用など経営資源の実効性のある手段を整えていく方針。同グループは「ヒト・モノの移動・運搬に関わるお客さまの悩みや課題を解決することに軸足を置いたソリューションサービス企業集団として地域社会の皆さまの幸せを願い、邁進していく」としている。

 ネッツトヨタ苫小牧は今年3月末現在、新車7店舗、中古車2店舗、総従業員数157人、新車販売台数2428台。札幌トヨタグループ(3月末現在)は新車ディーラー7社、総店舗数119店、総従業員1873人、新車2万4428台。10月以降は総従業員数が2千人を超える。

 今回の件に関して、トヨタ自動車の豊田章男社長は「ネッツトヨタ苫小牧は直営から札幌トヨタグループの経営に変わるが、地域のかけがいのない毎日やお客さまの幸せに向き合うトヨタ販売店としてますますの発展を祈念している」とコメントしている。