トヨタ自動車は21日、8月の国内生産で稼働停止を行わないと発表した。生産台数は当初計画に対して97%となり、ほぼ計画数値まで回復する予定だ。レクサス車は休日出勤し挽回生産を行う。同社は新型コロナウイルスの影響による世界的な需要減で3月下旬から国内工場で生産調整を行っていたが、約4カ月をかけて当初計画台数まで稼働を戻した格好だ。同社では今後も回復傾向が続くと見込んでいる。

中国や米国の需要回復に加え新型車の販売が好調なことから、8月はほぼ生産調整を行わない。国内生産では6月が延べ133日分、7月が延べ16日分稼働停止したが、8月はゼロとする。これにより生産台数は計画比で6月が約60%、7月が約90%だったが、8月は計画値まで戻す。

一直化するのはコロナ影響で需要が減少している小型バス「コースター」を生産する岐阜車体第2ラインのみとなる。一方、レクサス「UX」などを生産するトヨタ自動車九州第1ライン、同「ES」などを生産する同第2ラインなど、2工場3ラインで延べ6日分休日出勤する。

8月の盆休み期間(8~16日)は予定通り工場は休業する。5、6月に設定していた非稼働日(計6日間)のカレンダー振り替えは9月以降に実施する。