コロナによる新車需要の低迷などが響いた(写真はイメージ)

 電子情報技術産業協会が20日発表した2020年度第1四半期(4~6月期)のドライブレコーダーの国内出荷台数は70万4872台、前年同期比34・9%減の大幅マイナスとなった。四半期ベースの出荷台数が100万台を割り込んだのは7四半期ぶり。

 統計はパイオニアやJVCケンウッド、デンソーなど、ドライブレコーダーを生産するメーカー12社の出荷台数をまとめたもの。

 悪質な「あおり運転」(妨害)が大きな社会問題となる中、証拠となる映像や画像を記録できるドライブレコーダーの需要が急増し、出荷台数が大幅に伸びていた。6月30日にはあおり運転を厳罰化する改正道路交通法も施行されたばかり。

 ドライブレコーダーの出荷台数が四半期ベースでマイナスとなったのは同14・6%減となった前期に続いて2四半期連続。4~6月期が大幅に落ち込んだのは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、新車の需要が低迷していることや、外出自粛要請に伴ってカー用品販売店への来店者が減ったためと見られる。前期(1~3月期)と比べても4割近いマイナスとなった。