日産のVCターボエンジン

 日産自動車は、自動車技術会(寺師茂樹会長)主催の「第70回自動車技術会賞」で技術開発賞と論文賞を受賞したと発表した。

 技術開発賞の受賞テーマは「世界初アクティブトルクロッドの開発」。エンジンの振動を抑える防振ゴム製品の性能向上などにより、車両の軽量化や低燃費化に貢献する技術として評価された。同技術は量産可変圧縮比エンジン「VCターボ」に搭載され、インフィニティ「QX50」や日産「アルティマ」に採用されている。ブリヂストンやシンフォニアテクノロジーと共同で開発した。

 論文賞を獲得したのは「車室内の等価温度解析手法の開発」と「直噴ガソリンエンジンのPN低減技術に関する研究」。前者は空調の快適性と燃費・電費の両立による環境面への貢献、後者は低温時に排出される直噴ガソリンエンジンの粒子数(PN)の低減に向けたメカニズム解明へのアプローチなどが評価された。