ジェイテクトは、作業負荷を減らす「パワーアシストスーツ」に介護作業用の新製品を加え、来年から発売すると発表した。

 同社は新規事業の一環として、電動パワーステアリング技術を応用したパワーアシストスーツ「J―PAS」を2年前に発売した。主に製造や小売りの現場で利用されているが、介護業界からも多くの問い合わせが寄せられたことから、介護ニーズに特化した新製品を開発した。金属フレームを使わず、衣服に近い構造として長時間使えるようにしたほか、要介護者を抱え込む「移乗支援」や、中腰で行う介助作業などに応じ、アシストするタイミングや力を最適化した。

 試作機で試したところ、オムツ交換で94%、要介護者の保持で59%、腰への負担が減ったという。新製品は「J―PAS フレアリー」の名称で販売する。