グループPSAジャパン(アンジェロ・シモーネ社長、東京都目黒区)は2日、プジョーの主力小型車「208」を全面改良し、ブランド初の電気自動車(EV)「e―208」を発売したと発表した。8月下旬からガソリン車による全国のフェアを開催し、営業活動を本格化。e―208は10月から納車を開始する。

 8年ぶりのフルモデルチェンジ。EVも同時投入することで、ユーザーのニーズに合わせて動力源を選択できるようにした。動画サイト「ユーチューブ」で配信したオンラインプレスカンファレンスでシモーネ社長は「ガソリンエンジン、フル電動のいずれも、これまでと同じようにプジョーのドライビングフィーリングを感じていただくことができる」とアピールした。

 新型車は、デザインや装備、室内スペースなど多くの部分でガソリン車とEVを同等の仕様としているのが特徴の一つ。営業活動では車両価格だけでなく、税金や補助金、エネルギーコストなど所有コストの総額で比べた場合にガソリン車とEVで大きな違いがない事を提案する。

 208は、1・2㍑直列3気筒ターボエンジンを搭載し、最高出力74㌔㍗、最大トルク205ニュートン㍍を発揮する。

 e―208は、50㌔㍗時のリチウムイオンバッテリーを搭載し、モーターは最高出力100㌔㍗、最大トルク260ニュートン㍍を発揮。満充電での最大走行距離は欧州WLTPモードで340㌔㍍を確保。スマートフォンアプリで車外からでも充電予約やエアコン操作が行える「eリモートコントロール」を無料で提供する。

 価格は208が3グレードを用意し、239万9千円(消費税込み)から。e―208は2グレードで389万9千円(同)からとなっている。