ホンダは30日、1987年に限定販売したスーパースポーツ「VFR750R(RC30)」をレストアする「リフレッシュプラン」を開始すると発表した。廃版となっていた純正部品150点を再生産するとともに、熊本製作所に整備拠点を新設し、30年以上前に生産された旧型車の状態を新車同様に蘇らせる。現在の保有台数は700台だが、オーナーを支援する取り組みを通じて顧客満足度やブランド価値を高める。

 ホンダは「NSX」で同様のリフレッシュプランを展開しているが、二輪車では整備まで手がけるのは今回が初。

 同プランは、各種消耗品の交換に加え、車両状態に応じてエンジン、足回りなどの機能ごとに分解清浄や部品交換を行う。部品によってはサプライヤーの協力のもと、金型を再製作し、レストアに必要な部品を揃えた。

 7月28日に、指定された7カ所のホンダドリーム店で受け付けを開始し、8月上旬に整備拠点「モーターサイクルリフレッシュセンター」の稼働を開始する。部品のみの購入も可能で、6月30日に34点の部品を発売し、順次ラインアップを増やす。同プランの価格は54万9千円から(消費税別)。